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ヘンリー•スミス委員は核爆弾がもたらす放射線を「通常の医療用X線から生じる放射線」になぞらえることによって社会の不安もなだめられるのではないか、という意見を出した。そしてそれ以来、まさしくこのアプローチがずっと何十年間にもわたり原子力委員会が、原子力規制委員会が、そして原子力発電所を経営する電力会社が好んで広報上活用するごまかしの手段となるのである。
X線と核分裂から生じる放射線を同列におくという類比は、こじつけも甚だしいとんでもないことだ。
核爆弾や原子炉はほんの微量吸い込んだり、呑み込んだりするだけでも非常に危険をもたらしうる放射性のα粒子やβ粒子を発する。医療用に使用される透過性X線にはこのαおよびβ「体内放出物」が存在しない。また、X線を引き合いに出すことによってあたかも核爆弾から生じる放射性物質や原子力発電所からの放射性放出物がどの人にも均等に当たる、というような印象を与えてしまう。だが実際には天候条件、生態学的食物連鎖の放射能汚染度まで含め、数々の要因から一部の動物や人間が特に大量の放射能に当たるという状態が生じるわけだ。
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パック博士は『空気によって運ばれる放射性塵が問題なのは呼吸とともに肺の中に吸い込まれ、生体組織に直接付着して働きかけることがあるからである。したがってα粒子あるいはβ粒子による体内被曝は払い落としたり洗い落としたりできる皮膚や衣服への付着とは全く意を異にする。』
ラニーア博士はまた『人々に、またこれから生まれてくる子孫に対して、害が無いとされる安全限度というようなものは、存在しない。少なくとも、何を指してそのような限度というのかわれわれは知らない』